家の構造には様々な種類があり、その種類によって機能や特徴がそれぞれ異な
ります。
その中でも今回は家の構造と防音性の機能に注目し、構造の種類や特徴、防音性の高い構造についてご紹介したいと思います。
防音性に優れている構造とは
家の構造の種類
家の構造は次の4種類に分類されます。
木造軸組工法
土台・柱・梁などを組み立てて柱によって建物を支える構造で、在来軸組工法とも言います。
木造枠組壁工法
床・壁・天井などを組み合わせて面によって建物を支える構造で、2×4工法とも言います。
鉄骨造
建物の骨組みに鉄製の柱や梁を用いる構造です。
RC・SRC造
鉄筋や鉄骨の柱にコンクリートを流し込んで建物を支える構造です。
鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造とも言います。
防音性に優れているのは?
この中で「防音性」の機能が優れている構造はどれでしょうか。
結論から言うと、RC・SRC造が一番防音性に優れています。
何本もの鉄筋や頑丈な鉄骨でつくられた骨組みへコンクリートを流し込むことによって、壁の密度がとても高くなるため、防音性、遮音性が高くなります。
反対に木造による構造の場合、通気性が良いというメリットが防音性には逆効果に働いてしまい、防音性の面では劣ってしまいます。
RC構造とSRC構造の違いとは
上記の分類ではRC・SRC構造とまとめてありますが、厳密に言うとRCとSRC構造には違いがあります。
RC構造とSRC構造の違い
RC構造
RC構造は、骨格部分が「鉄筋で補強されたコンクリート」で造られています。
共に頑丈な材料である鉄筋とコンクリートを組み合わせることによってお互いの弱点を補い打ち消し合い、更に頑丈にすることで耐久性が上がっています。
SRC構造
SRC構造では、基本となる骨格部分が「H型鋼」などといった鉄骨が使用されます。
鉄骨の周囲に鉄骨の枠型を配置し、コンクリートを流し込むという構造になっています。
SRC構造ではRC構造に更に鉄骨を追加した造りになるので、非常に剛性が高くなります。
それぞれのメリットデメリットは?
RC構造、SRC構造ともに防音性だけでなく、耐久性、耐震性、断熱性、気密性、耐火性にも優れています。
RC構造には、設計の自由度が高く凝ったデザインも可能であるといったメリットもあります。
SRC構造には、RC構造と比較して剛性は上回りながらも柱や梁のサイズを小さくし、室内を広くすっきりと仕上げられるというメリットもあります。
RC・SRC構造共に、建築費用が高くなるという点はデメリットと言えるでしょう。