自分の城であるマイホームは、誰もが一度は欲しいと思うものでしょう。
しかし、早い時期に購入すればライフスタイルや家族構成の変化に応じて、建て替えや建て増しをおこなうのは大変です。
そんなときには、臨機応変に対応できるスケルトン・インフィル構造のマイホームがおすすめです。
今回はこの記事で、スケルトン・インフィル構造とは何か解説します。
スケルトン・インフィル構造とはどんな構造の家?
スケルトン・インフィル構造は、SI住宅と略して表記されることもあるスケルトンと、インフィルを分けた構造の家です。
スケルトンは柱や梁、インフィルは設備や内装のことを指しますが、通常の構造ではそれらが一体化しているのに対して、スケルトン・インフィル構造は分かれた構造になっています。
スケルトン・インフィル構造では、スケルトンとインフィルを別々に作り、完成した構造躯体に設備や内装を組み合わせていきます。
構造躯体と設備などが分かれていることで、間取りを自由に変更しやすいのがメリットです。
たとえば子どもがまだ小さい家庭では、子どもの個室は作らずその分を利用して、広いリビングを確保することが多いです。
広いリビングダイニングに子どもの遊ぶスペースを作れば、家事をしていても親は子どもに目が届き安心ですよね。
しかし子どもが中学生ぐらいになると、子ども部屋が必要になります。
このときスケルトン・インフィル構造なら、広いスペースにしていた部屋の一部を仕切りで分けて、子ども部屋を作るといった間取りの変更も問題なく叶えられます。
スケルトン・インフィル構造の家のデメリットとは?
スケルトン・インフィル構造の家は、配管や電気配線を躯体に直接設置しないため、2重天井や2重床の構造にでき、通常の住宅よりも耐久性が高いです。
自由に間取りを変更できるので、その都度の暮らしやすさを重視したい方にも向いています。
そんなメリットのある構造ですが、デメリットもあります。
建築コストが高い
耐久性を持たせるために、建築コストが高くなりやすいです。
内装や設備、間取りを変更するにも当然お金がかかりますので、間取り変更ができてもその余裕がないという場合は、せっかくの構造を活かせません。
建て替えよりも費用は安いですが、そのメリットは何十年も経ってから実感するでしょう。
マンションタイプは騒音が気になる
スケルトン・インフィル構造の住宅には、マンションタイプもあります。
間取りを自由に変更できるため部屋ごとに間取りが異なり、寝室のうえにお風呂場があるような建物もあり、排水音や給湯器の音が気になるなど通常のマンションよりも、防音処置に気を付けなければならないケースもあります。