マイホームとなる戸建て購入にあたって考慮したいのが、その住宅のあるエリアが公共下水道区域かどうか。
公共下水道区域外にある住宅の場合はどうするべきなのか、さっそく浄化槽の必要性や浄化槽のある住宅に住む際の注意点などを見ていきましょう。
浄化槽が必要な戸建て購入を検討するなら浄化槽のことを理解しよう
都市部では当たり前の設備に感じる公共下水道ですが、実は地方都市や郊外の一部では、まだまだ汚水処理施設として浄化槽を採用しているところがたくさんあるってご存知でしたか?
今まで都市部にしか暮らしたことのない方にはあまり馴染みのないトピックかもしれませんが、地域によっては戸建てに浄化槽があることがごく普通の場合もあるんです。
公共下水道区域ではないエリアにある住宅は、台所・浴室・洗濯の排水、トイレの汚水などの生活排水を処理するために浄化槽が必要となります。
浄化槽には、単独処理浄化槽と合併処理浄化槽がありますが、2001年の浄化槽法の改正後は、単独処理浄化槽の設置は原則できなくなっています。
そのため現在の主流となっているのは、合併処理浄化槽というタイプの浄化槽。
合併処理浄化槽は各家庭に設置が必要となり、微生物が有機物を分解する性質を利用して生活排水などを安全な水に処理するという仕組みになっています。
浄化槽が必要な戸建て購入で気を付けたい注意点とは?
もともと浄化槽がある住宅にお住まいの方は、浄化槽を設置しなければいけない戸建て購入をする際にもストレスや不安はないかと思いますが、はじめて浄化槽のある戸建てに暮らすとなるといろいろと心配事もありますよね。
まず注意点として知っておきたいのは、浄化槽の設置には保健所などへの設置届が必要になること。
そして、入居後30日以内には、使用開始報告書の提出が求められます。
また、水をきちんと安全に処理することが求められる浄化槽は、定期的な保守点検・清掃・法定検査などが必要となります。
エリアによっては、合併処理浄化槽の設置にかかる費用の補助事業などがある場合もあるので、戸建て購入を検討している場合は事前に確認するようにしましょう。
もし、購入を検討している中古の戸建てに浄化槽がある場合は、今までの点検・清掃・検査などの履歴をしっかり確認しておくと安心です。