戸建て住宅の購入を検討中の方の中で、和室や畳コーナーを設けたいと考えているケースは少なくありません。
畳の中でも、昨今注目されているのが「琉球畳」なのですが、どういったものかご存じでしょうか?
今回は琉球畳に注目し、琉球畳とは何か、どんなメリットやデメリットがあるのかについてご紹介したいと思います。
琉球畳とは?
琉球畳とは、半畳サイズで正方形の縁なし畳のことです。
もともとは「七島イ(しっとうい)」と呼ばれる沖縄で栽培されていた植物を使って作られていたため「琉球畳」と呼ばれるようになりましたが、最近では七島イを使用したものでなくても、そうした形状の縁なし畳を琉球畳と呼ぶことが多くなっています。
通常の戸建て住宅等に用いられる畳との違いは、「サイズ感と素材」「縁がない」「質感」「カラーバリエーションが豊富」「価格が高い」という点です。
琉球畳のサイズは880mm×880mm、厚さは55㎜が標準となっています。
通常の畳のサイズは地域等によっても異なりますが、琉球畳はだいたい通常の畳の半畳サイズとされています。
通常の畳の表面はつるつるとした質感ですが、琉球畳はざらざらとしていて、使っていくうちに馴染んで柔らかくなるという点も特徴のひとつです。
カラーバリエーションも多く、価格は紙や科学素材の琉球畳であれば1畳辺り施工費込みで約2万円、イ草の琉球畳であれば1畳辺り施工費込みで約5~6万円といわれています。
琉球畳のメリットとデメリット
では、琉球畳のメリットとデメリットを見てみましょう。
琉球畳のメリット
琉球畳のメリットには、次のような点が挙げられます。
●デザイン性が高くカラーバリエーションが豊富
琉球畳の一番のメリットは、やはりデザイン性の高さです。
良い意味で畳らしさを軽減した見た目でフローリングの洋室にもなじみやすく、リビング続きの和室や畳コーナーとしても違和感なくマッチします。
また、ピンク系・ブルー系とカラーバリエーションも豊富、かつ濃い色・薄い色の琉球畳を組み合わせて、市松模様のように敷くことも可能と楽しみ方が広がります。
●部屋が広く感じる
琉球畳は縁がないことですっきりとシンプルな印象になるため、普通の畳よりも視覚的に圧迫感を与えにくく、部屋が広く感じます。
琉球畳のデメリット
一方で、琉球畳には次のようなデメリットもあります。
●メンテナンスが必要
縁がない分耐久性に乏しく傷みやすいため、定期的なメンテナンスが必要になる点はデメリットと言えます。
イ草を使用した本格的な琉球畳の場合はなおさらでしょう。
●価格が高価
通常の畳と比較して、コストがかかる点もデメリットのひとつです。
単価もそうですが、半畳サイズのため、同じ面積でも通常の畳の倍の枚数が必要となってしまいます。